海外ビジネスのエキスパート ー 藤原 基樹 ー

藤原 基樹 Motoki Fujiwara

所属:グローバル事業部
入社:1998年
趣味:飲み会、イベント企画
専攻:法学部


◆略歴を教えてください

1998年に入社してから約10年間は日本で営業として主に大手食品メーカー様の担当をし、食品容器などのパッケージの提案を行いました。その後2009年にニックス上海へ赴任しました。

◆入社のきっかけを教えてください

父親が化成品業界で働いていたこともあり、就職活動をする中で気がつけばプラスチック関連の企業に多く応募しており、縁があってニックスに入社しました。

◆主な仕事内容と役割を教えてください

現在アジア地区(上海・香港・ベトナム)の統括をしています。その中で上海法人については代表という立場で、社長・総務・会計・営業など会社を運営するために必要なこと全てを担っています。
海外現地法人の役割はアジア地区での事業展開です。現地での収益を上げることに加え、日本国内マーケット向けの調達先の開拓に注力しています。

◆仕事をしていて嬉しかったことを教えてください

仕事で嬉しいことは案件の大小に関わらず、お客様よりお仕事をいただけることです。
印象深い出来事は、中国で初めて取り組んだキャンディの包装材の開発案件を獲得できたことです。
お客様は初めて訪問する日系のお菓子のメーカー様で、当時は中国で販売しているキャンディの包装材を日本から輸入していましたが、中国国内生産を提案しました。
日本から輸入していた包装材には特殊な製法があり、中国では生産が難しいとされていましたが、現地の製造パートナーと試行錯誤を重ね、日本製のものと同等の品質を実現できるようになりました。
お客様に販売できるようになるまで2年かかりましたが、そのぶん喜びは大きくとても印象に残っています。

◆日本での仕事で大変だったことを教えてください

品質不良が同時期に重なってしまったときは大変でした。工場に1週間ほど寝泊まりし、工場のメンバーと事態の解決に取り組みました。
また発売直前の食品容器の印刷ミスを起こしてしまった際には、全国の小売店に行き、表示訂正用のラベル貼りを行ったこともあります。他部署のメンバーにも手伝ってもらい、何とか発売前までに作業を終えることができました。
当時このような体験をしているので、どんなことが起こっても動じなくなりました。

◆上海での仕事で大変だったことを教えてください

上海に赴任してからは一から商売を作っていくことが大変でした。
赴任当時、上海では貿易業務しか行っておらず、製品の販売の仕事がありませんでした。
中国でのモノづくりがミッションだったので、新規顧客の開拓や製造先の発掘を一から始めることに苦労したのを覚えています。
また中国は日本と比較して仕事のスピードが早く、そのぶん日本にいた頃よりも迅速な判断が求められます。
責任のある判断をすることに悩むこともありましたが、自身の成長につながったと思います。

仕事をする上で大切にしていることを教えてください

最初に思い浮かんだのは人との繋がりです。
直接人と会う機会をできるだけ多く作るようにしています。
対面で話す事でお客様や一緒に仕事をするメンバーと早く打ち解けることができると思うからです。
近年ではWEBでの会議が増えてきていますが、直接お会いしていろいろなお話をしたいと考えています。
中国国内のお客様は各地にいらっしゃり、毎週のように出張をしてお客様のもとに伺いますが、
お客様にお会いすることが楽しいので、出張を大変だと思ったことはありません。
二つ目は必ず案件を獲得するという強い気持ちです。
難しい課題をいただいても「できない」と言わずに済むよう、新たな調達先の開拓や業界情報の収集など普段から様々な準備を行っています。

部下やメンバーとの関わり方で意識していることを教えてください

私自身が「仕事は楽しく」をモットーにしていますので、楽しく仕事ができるような雰囲気づくりを心掛けています。事務所の賑やかさで言えばニックスの中で上海が一番だと思います。
また、今でこそ中国語のスキルは上がりましたが、赴任当初はやはり言語の壁がありました。そのため、同僚や部下とコミュニケーションをとることは日本にいた頃よりも特に意識していました。

今後の目標やミッションを教えてください

今後の目標は海外事業の売上が日本国内の売上を超えることです。
目標を実現するために、これまでに関わりのなかった業界や分野に積極的に力を入れてチャレンジしなければいけないと感じています。
そのためにまだまだたくさんのことを勉強しなければいけません。
また、個人としてはアジアを飛び出してさらに視野を広げていきたいと思っています。

就活生へのメッセージ

自分の夢を実現できる仕事を見つけてください。
視野を広げるためにも多くの人から意見を聞いてみるのもいいかもしれません。